HTML初歩の初歩

〜その12〜
iモード対応HTML

驚異的に利用者を増やして、国内において着々と事実上の標準となっているiモードですが、自分でHTML(のようなもの)を書こうと思って調べてみると、利用者数の増加以外にも驚きの連続がそこにはあります。

NTTドコモによると、彼らの使っているマークアップ言語(他に適当な表現がない)は、iモード対応 HTML Version 1.0、2.0、3.0、4.0 と言うそうです。

先ずその概要を紹介してから、どこがどう驚きなのかを簡単に述べてゆきます。

規格

文書型宣言

HTML を名乗るからには、国際的に認められた何らかの標準規格に沿っていなければなりません。その文書が基づいて書かれている規格を、「文書型宣言」として提示する必要があります。

通常のHTMLでは、<HTML>の前に<!DOCTYPE...>という「文書型宣言」を書くことが義務付けられています。

iモード対応 HTML では、これは省略可能です。

NTT Docomo の本体のページにも、「文書型宣言」はありません。Internet Explorer にしてもNetscapeにしても最新のブラウザーは、この宣言に基づいてHTMLの解釈を行ない、表示を変える事を彼らが知らないはずはありません。

HTML

<HTML>〜</HTML>に文書を書きますが、省略しても表示されます。

HEAD

後述の通り文字コードは Shift-JIS しか使えませんので、文字コードを HEAD 内に書いても Shift-JIS 以外では文字化けします。従って書いても仕方がないでしょう。

ここに書いて意味があるのは、TITLE です。Bookmark や画面メモの一覧表に表示されるタイトルになります。これを書かないと「no title」と表示されるようです。

私はHEAD内にこうした事項を書くものと理解していましたが、NTT ドコモは BODY 内に書くと考えているようです。

HTTP-EQUIV="REFRESH"(ページの自動再読み込み)には対応していません。

Versionの違い

Version1が基本でそれに機能を加えたのが2、さらに追加があるのが3です。機種名で対応Versionが大体分かります。501iがVersion1、502iがVersion2、503iがVersion3となっています。

Version2には以下の要素が追加されます。BLINK、MARQUEE、META、SELECT、MULTIPLE、OL、LI、CTI、BODY、FONT。またアニメーション GIFや特殊文字が扱えます。

Version3 には< span class="topwide">OBJECT が追加されます。

BLINK、MARQUEE

BLINK は文字列の点滅をさせるものです。これは Netscape 独自のマークアップですから、文書型定義が出来ないのでしょう。

MARQUEE は文字列をスクロール(流れる)させます。Microsoft 社による独自拡張ですから、これを使っていたのでは対応する文書型定義があるはずはありません。

センタリング

あの狭い画面上でセンタリングさせる意義が有るのかどうかはさておいて、<CENTER>***</CENTER>と、いきなり文章を囲ってやれば良いのだそうです。

<P>も<DIV>もヘッタクレもありません。HTML4.0以降で非推奨となったALIGN="CENTER"を使っても良いそうです。その場合は<P ALIGN="CENTER">***</P>と書くそうです。五十歩百歩ですが、後者の方が「よりまし」のような気がします。

画像

GIF のみをサポートします。JPEG 3.0 の一部以降で対応しましたが PNG はだめです( GIF のライセンス問題はどうしているんだろうか?)。アニメーション GIF には 2.0 以降で対応しています。

画像を非表示にしている人のために ALT は欠かしてはなりません。WIDTH を % 指定しておくと、高さは幅に応じて自動調整して表示されるようです。

見出し

H1 から H6 までありますが、どれを使っても文字の大きさは一緒になります。文書構造だけを考えて使えるので、誉められる点でしょう(怪我の功名とも言います)。

文字コード

シフト JIS だけが使えます。ドコモのページでは S-JIS とか SHIFT-JIS と書いてありますが、Shift_JIS のようです。このため HEAD 内に文字コードを指定しても意味がありません。EUC-JPやISO-2022-JPと指定しても文字化けしてしまいます。

半角カナ文字と166種類の絵文字が使えます。

半角カナ文字は一般のパソコンでは文字化けするので敬遠されますが、iモードでは狭い画面に多くの文字を詰め込めるので歓迎されるようです。しかしこうした事は「iモード・ネット」ででもやってくれれば良いのです。世界中どこからでもアクセス出来る「World Wide Web=インターネット」でこうした事をやられるのは迷惑千万です。

テーブル

どの Version も TABLE をサポートしていませんが、基本的な TABLE は使えてしまうようです。HTML Compact やXHTML Basic 並みの TABLE サポート状況のようです。

ACCESSKEY指定

携帯電話には数字の他に*と#の計12個のボタンがあります。これらを用いて、リンク先を選ぶ事が出来るようにします。

例えば、<A HREF="***.htm" ACCESSKEY="1">〜</A>としておけば、1のボタンを押す事によって***.htmへと飛ぶ事が出来ます。

但し、D502i、D209i、R209iでは*と#はスクロールに使われるのでアクセスキーには使えません。


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©SAITO Toshiyuki