最終更新日2003.Feb.4
画像を白黒にしました。580KB -> 317KB 。6.1 Preview 版から追加された個所と日本語化を記述に追加。
以下の記述は、Opera for Linux 6.03 の時点で作成したものですが、現行の 6.1/6.11 についても基本的には変更ありません。
たまに問い合わせがあったり、いくつかの場所で私の所が詳しい等とご紹介頂いているのに、初心者向け解説が欠如しているのではないかと反省し、ここに思いきって Opera for Linux 導入の基本(日本語表示)を作ってみました。足りない所があるかもしれませんし、この通りにやったのに文字化けの嵐だという場合は、わたくしの分かる範囲で解決のお手伝いが出来るかも知れません。
間もなく日本の販売代理店から Opera for Linux 日本語版が出るでしょう。その後は代理店の方へお尋ね頂けるとよろしいでしょう。
通常使用している Opera for Linux の設定を壊したくなかったので、サーバーに使っている Linux Box(Turbo Linux 7WS) に新規で Opera をインストールしてみました。ご覧になられる方はここでのように root で設定せず、登録してあるユーザから設定して下さい。ユーザごとに設定が保存される事に Windows95/98 に馴染んでいる方はご注意下さい。
ご自分のシステムに合ったファイルを入手したら、rpm でしたらコンソールから下記のように rpm -i opera-6.0x-200x-xxx.xxx.xxx.rpm と打てばインストールが行われます。固まってしまう事が心配な場合は、コンソールから opera & と打ち込んで起動させれば強制終了が簡単です。(どうやって強制終了させるか?コンソールをとにかく閉じてみて下さい)
初めて起動すると License に同意するよう求められますので、目を通してから Agree をクリックします。
すると Splash Screen と呼ばれる起動選択画面が出ますので、Start をクリックします。初期設定のままですと MDI(マルチ・ドキュメント・インターフェース)になりますので、そのままで良いでしょう。気に入らなければ、後から変更できます。起動のたびにこの画面が出るのが鬱陶しければ、左下にチェックを入れれば次回から出なくなります。但し、Opera を強制終了すると、初期設定ではこの画面が出ます(それも後で変更できます)。
起動直後の画面の一部です。ゴチャゴチャし過ぎです。このまま使っている人なんているのでしょうか?日本語が表示できるように設定しながら整理してゆきましょう。このままでは Linux なのに MS IE5.0 という情報をサーバーに送ってしまいます。「Identify as (〜として認識)」という表示は Linux 版では表示する事が選択出来ます。
日本語版 Opera for Windows でいうところの「設定」画面です。表示させるには、File > Preferences または Alt + p もしくは、上のバーの何もない所で右クリックから選択出来ます。
項目が少ないと心配してはいけません。初期状態では上掲のようにメニューが閉じています。冒頭の三角形をクリックして右向きの三角を下向きに変えると下の画像のように詳細メニューが展開します。(Maximum menu width が初期設定では 40% ですが、15-20% にしておきましょう。Opera のドロップダウン・メニューの幅を規定しています。幅広過ぎるのは格好良くありません)
Windows 版にはありませんが、「設定画面」(Preferences)や各種バーで使用されるフォントを Look 画面の Normal text から指定します。Hotlist(bookmark)に日本語を後々使うでしょうから、Hotlist text にも日本語を含むフォントを指定しておきます。(以下の画面は通常わたくしが使用している Opera for Linux のものです。カスタムを施した Qnx 風 button と Aqua の壁紙を使っています。ここのでは商用フォントを使っていますが、FTP 版の場合は Kochi gothic などで結構です)。初期設定のままでは Hotlist 内等の日本語が文字化けしてしまいます。
下に掲げたのが Font 選択の画面です。左側に指定出来るフォントが一覧されます。ここに表示されないフォントが使えるはずだ、なぜ候補に出てこない、とお思いでしたらそれは Opera ではなく Linux のフォント設定に問題があります。フォントによっては Font style が Regular 一種類しか選択肢がありません。Bold がない場合にはスタイルシートでフォントの太さを指定しても変化しません。同様に Italic がないフォントでは斜体を指定しても変化しません。
Character set が複数選択出来る場合が問題です。文字化けする場合には、ここを再チェックして下さい。今回は Unknown のままで上手く行きました。
Layout でボタン表示周りを設定します。それ程多くないボタンですから、文字を並列表示させなくても直ぐに覚えるでしょう。Address bar contents は下のように設定してみてはいかがでしょうか。Plug-in を使うか使わないかの切り替えボタンを表示出来るのが Linux 版独自の機能です。
Documents 冒頭にあるのがフォント選択画面です。商用フォントの入っていない環境でも、東風(こち)ゴシック、東風明朝などが使えると思います。日本語フォントを選択すると表示例の欄が「・・・・・」となりますが無視して下さい。
上記のように font 設定をして日本語が表示できるかを font-test ページを見てみましょう。以下のようにとりあえずは見られるはずです。Cursive と Fantasy に適合した font がシステムに入っていないので Mincho で代用してありますが、当面はこれで OK でしょう。
リコーフォント(有料)を入れた環境ですと、font 設定によって次のように各 font-family 指定を反映してくれます。上下共に KDE によって Antialias をかけて表示させています。
Windows 版と共通の設定変更ですが、下記のように application/octet-stream で Edit を選択し、空欄になっている拡張子に rpm,exe を入れておきましょう。ファイルをダウンロードしようとして画面表示されてしまう不具合を回避出来ます。
Identify as Opera を選択しておきましょう。どうしても見れないサイトでだけ F12 を押して変更すれば良いのです。ネットワーク・バッファーの初期設定数値は企業内 LAN 等を想定しています。64 では大き過ぎて読み込みが途中で中断してしまう不具合が生じます。ISDN では 8 程度、アナログ・ダイアルアップでは 6 程度で良いでしょう。一般の広帯域の方でも 20 もあれば不足しないでしょう。
Personal bar に初期設定では検索窓が多過ぎます。下掲のようにチェックを外しておきましょう。
レジストして広告を非表示にすると、こんな風にすっきりします。後はお好みでボタンをいじってみましょうか。
Windows で Opera を使っていたなら、Opera6.adr をコピーして opera6.adr(小文字にするのをお忘れなく!)として HOME/.Opera/ 以下に上書きすれば、日本語もそのまま使えるはずです。
Cookie が気になる人はどうぞ
Edit > Shortcut editor の修正が必要です。ショートカットの削除を行いますが、キーの新規登録は未だ出来ません。Ctrl + SPACE や Shift + SPACE で日本語入力の ON/OFF を切り替えていると思いますが、フォーカスが FORM(掲示板の書き込み部分など)にあっても、Ctrl + SPACE を押すと HOME に設定したページへ行ってしまいます。Opera のバグです。仕方がないのでそのキーを探し出して削除します。
Standard keyboard set を取っておいて、日本語入力用の initial file を /home/.opera 内に作成します。New を選択し適当な名前を付けます。
keyboard set の名前が変わっていますね。日本語入力に差し障るキーを探し出して削除します。
このように選択して Remove をクリックします。
このように削除してやれば日本語入力が出来ます。差し障るキーを調べて全部削除して下さい。
Antialias の ON / OFF がここをチェックするかしないかで変更出来ます。Windows に慣れた人には、ビットマップ・フォントの方が見やすく感じられるかも知れません。ご自分で見やすい方をお選び下さい。
KDE3 に Kochi Gothic/Mincho を使った設定例です。ダイナフォントも入っているのですが、東風の方がフォントサイズを大きくした場所では綺麗に表示出来ました。
ご指摘頂いたように、Normal に日本語を含まないフォントを指定してやると、International の方が日本語フォントを選択するのは Windows 版と同じですが、ページの Encode が UTF-8 の場合と Shift_JIS や EUC-JP 等の場合とで挙動に違いがあり、かつ指定が上手く反映されない事があるようです。当面の回避策としては、下記 Normal に Kochi Gothic 等の日本語を含むフォントを指定しておくという、6.0 Preview 時代の方法が有効のようです。
Button のレイアウトでは button.ini をいじらずとも Simlpe と Full の他に My layout を設定し選ぶ事が出来ます。
http://www.opera.com/download/languagefiles/ から 6.1 用の日本語言語ファイルが入手できます。入手した ja.qm を /usr/share/opera/local 以下に置くと次のように(画像は既に日本語化済み) language から Japanese を選べるようになります。
日本語化すればメニューその他全てが使いやすくなるでしょう。
Opera for Linux 6.1 で Java を有効にするには Multimedia から Java を有効にするにチェックを入れるだけではなく、ディレクトリを指定してやる必要があります。Java パスの検証をクリックしてやると、指定が正しいかどうかが確かめられます。以下のような警告が出ますがこれが正常な表示です。
現行の Opera 6.11 からは Plug in で Java を動作させていたそれ以前と異なり、上記のように直接 Java を動かす仕様になりました。そのためか動作が不安定で、わたくしの環境では Java を用いたチャット画面で Opera が強制終了してしまい使う事が出来ません。Opera 7 for Linux 待ちといった所です。
対策としては usr/bin/opera を開いて以下の各行の冒頭にある # を取る
#LD_PRELOAD="${OPERA_JAVA_DIR}/libawt.so" #OPERA_FORCE_JAVA_ENABLED="1" #export LD_PRELOAD OPERA_FORCE_JAVA_ENABLEDこれでとりあえず Java は有効になり強制終了しなくなります。アプレットが実行されるかどうかの確認は Sun のアプレットとアプリケーションのデモンストレーションページが確実でしょう。
Handling of mailto, telnet and news links in Opera を参考に設定してみましょう。Sylpheed なら sylpheed --compose %t
で OK です。